屋根裏呟き処

好き勝手雑多TL

■案内所 編集

気軽にweb拍手押していってね!
メッセージもどうぞ!
(お返事はうちの子から/拍手絵は整備中)

頂いた拍手へのお返事一覧

リクエストは お題箱

お問い合わせは メール

その他は lit.link から

since 20230821

or 管理画面へ

全年全月23日の投稿127件]

Icon of reverseroof リュウ 発作起こしたけど 4時間くらいして 今は大丈夫
ゆっくり 眠る……
Icon of reverseroof リュウ みなつむ 猫ネタ

ネコチャンのみなつむちゃん……

紡のほうがちっちゃくて……首のとこくわえられて捕まえられてどっか行くんだろうな……
屋根の上でイチャイチャするんだにゃ……縁側の下でもいいし……土管の中でもいい……
捕まえられた時はそれはそれは嫌な顔をする紡は、2人きりになったらゴロゴロ言うのだ

巳波にゃんが毛繕いをしてあげるのは、紡にゃんだけなんだにゃ
紡にゃんはおしごとに夢中で身だしなみをテキトーにしてるから、巳波にゃんに捕まったらワーッて顔しながら逃げられないので仕方なく毛繕いを余儀なくされるのにゃ

ねずみでも鳥でも虫でも紡にゃんの気は引けないのに、ひとりの音楽家の人間の所へよく通っているのを見て
巳波にゃんも音楽を覚えるのにゃ
そうしていつの日か 彼女のための歌を歌って 紡にゃんと結ばれるのにゃ

音楽家の人間はそれを見てすごい猫がいる!ってなるんだろうな
歌を歌う猫!
……これ、音楽家って桜さんかもしれないな……

桜さんと 巳波にゃんと 紡にゃんと
あたたかな日差しに照らされた小さな街のちいさなちいさいおはなし
そんな夢を見た巳波とか

紡さんにも言わない 巳波のなかの大事な大事な思い出のひとつになる

それはそれとしてその日の巳波さんはまるで猫のように紡さんにじゃれつくのであった

畳む
Icon of reverseroof リュウ ずーる妄想いろいろ

ピチピチの服好きだけどそこにオーバーサイズがあるのが好きなんだよな……て思ってて思い出したけどめちゃくちゃ恭也さんそうなんだよな
私って棗巳波にいつも首を握られているのか

「あら、死にたいと毎日言っていた割には酷い顔をしていますね。喜んでいいんですよ、貴方がずっと待ち望んでいた死が、ほら、そこにあるのに」って
微笑まれて死にたいよね〜(急)
殺してくれる巳さんは致命傷を与えたあとにトドメは刺してくれないんだ……知ってるんだ私は……(ない記憶)
的確に「一発で死ねない場所」突いてそのまま死ぬまで見守っててくれそうで好き
「怖いですか?大丈夫ですよ。この世を去るまで私はそばに居ます。向こうに行けば貴方にも待っている人がいるのでしょう、一人にはさせませんから……」て 言ってくれる
そういう男だよ(たぶん違うよ)
そんなふうにさ……優しく見守ってくれてんのに……
死んだ、ってなった瞬間にふっと真顔になって淡々と後処理するんだろうなって思ったら最高になってしまった
巳さん 刺殺が似合うけど 優しく言いくるめて自ら首をくくらせるというグラスホッパー鯨式でも最高だと思う
噛んで含んで……優しく……バイノーラルASMRで最期を巳さんの声で終われるの最高すぎるでしょ

グラスホッパーパロするんだとしたらはるちゃんって蝉だと思ってる
めっちゃ似合う めっちゃ似合う❗やってくれ……たまらない
ちゃんとパロるなら巳さんは絶対あさがおさんでいて欲しいので(なぜか変換できない)
推しに殺されるの大好きだけど
推しは頼んでも殺してくれなさそうで
殺して!殺してよ!って叫びながら推しに無視されていたい
わかる〜……

3️⃣って殺してくれると思う 泣きながら
「なあ、なんでこうなったんだ?俺がもっと何かやってたら変わった?どうして?なあ、なんでだよ……」っていいながら殺してくれるよね……好きだよ……

巳さんって押し屋してたら「人聞きが悪いですね、殺しなんかしていませんよ。ただ少し、背に触れたことは……認めてもいいですけれど」って笑いそうで最高すぎる
Źで「劇団」やってたらどうしよう 死ぬ畳む
Icon of reverseroof リュウ ずるつむネタ R18あり

ずるつむ いつも脳内では誰とも付き合ってないけどずる→つむの想定でいるんだけど
4人と同時に付き合ってるのもそれはそれで好きで たまに考えるんだよね……

「4人と付き合ってくれ」って抜けがけなしで本人たちに言われたあとの紡さんの検索履歴
「恋人 同時に付き合う あり なし」

同時に付き合ってるずるつむ、常に虎於くん「勝手に手出すなよ」「約束守れよ」「まだ何もしてませんよね?」って確認されてそう 草

紡「実は恋人が出来たんですよね……」ヤマさん(だと思ってた、ちょっと雰囲気変わったしな)「4人」「う〜んちょっと待ちなさい(お兄さんストップ)」
2️⃣「誰か諦めるとかなかったの?」🐍「私たちがバラバラにならないためにはこうするしかなかったんです」2️⃣「しかないわけなかったっしょ」🐗「でも納得してるし」2️⃣「納得してんの…?」🐶「これが1番公平で」2️⃣「???」🐯「揉めないためにはこれしか」2️⃣「……?;;;」

紡のファーストキスを誰が盗るか喧嘩するずーると、実は別に普通にキスしたことがあるのでファーストキスではない紡
それでもまあ、誰が一番最初なのかは揉めるだろうな……

脳内ずるつむ(付き合ってる)になってるけど
了さんに情報流れたら了さんも混乱するんだろうなって思ったらウケた

「そういえば悠に恋人が出来たらしいじゃないか」「あ、そうなんすよ、俺ら全員彼女できたんす」「へー?」「全員同じ方とお付き合いを」「へー???」「まあ、思ってたより悪くないぞ」「へー……????」
「士郎、ズールは大丈夫なのか」「了くんには言われたくないと思う」

4人と付き合ってたらどうなるわけ?ってなるけど
順番で1人ずつふたりで過ごすタイムと
4人一緒に紡と過ごすタイムはありそうで

それってもう
ただ紡にじゃれるズールだけどね……
って思うけどこれは恋人なので……
え?
5P……❓(発想が終わりすぎてる)

いや……でも……
アリだな……4人に少しずつ……迫られて……慣らされて……一体一ならまだしも4人の男の前でどんな反応をすればいいのか分からないまま体が反応してしまう紡なんて……
えっちじゃないか……
4人もいたらすべての性感帯一度に攻められそう
負けず嫌いだからそういう空気になったら誰1人引かなさそうな男たち、ずーる
代わる代わる唇を奪われて 自分が今誰と舌を絡めているのかもよくわからなくなっていって そのまま痺れた脳のまま やがて声も耐えられず体もされるがまま、四人のすべてを受け入れてしまえばいい……

え それって慣れたら紡さんが4人の前で恥じらうことなくすべてを受け入れ始めちゃうんだ……
えっちだ……

同時進行恋愛って難しいからね
全員が過不足なく愛を感じていないといけないので
その辺の調整役はトウマさんだと思うんですよね

4人とすることに慣れてしまった紡さんが2人で会ってる時になにか物足りなさそうな顔をするからきっと4人でヤる時よりもガチになっちゃうずーる、いるんだ……
「今だけは俺だけのものだ」ってみんな思っちゃうんだ……

ずーるがノリノリで攻めてきたのに「初めてじゃないです」って正直に言った紡と、初めてじゃ……ない……俺たちは初めての相手では……ない……って一瞬凍るずーるちゃんたち

SNSとかに「最近ずーる雰囲気変わった」とか「〇〇たぶん恋人いる」とか噂が出る度に「私たちがみんな同じ方とお付き合いしてるってバレたら大変なことになりますよね」って楽屋でワハハ!ってなってる中
(本当に、そう……気をつけてくださいよ……)と思ってる宇津木さん

畳む
Icon of reverseroof リュウ みなつむネタ

さっき見かけた明らかな陽キャ向けカードゲーム(恋人向けの指示が書いてある謎のカードゲーム)見た瞬間に「巳波さんそれはダメでしょ!?」って思ったけど

巳波さんはそんなもんしないだろ……って3秒くらいで冷静になった でもやっててほしい アホのゲーム買って紡を困らせてて欲しい

1番そういうのやりそうなのって結局巳波だと思ってる

はるちゃんはいまいち恥ずかしいことはできないしトウマさんはもっとストレートな気がするし
虎於くんは「それくらいのことするのにそんなもん要らないだろ」って言いそうだから

巳波さんのこと悪ふざけ大好き男だと思ってる節ある

めちゃくちゃ男を知っているタイプの紡さん、そんな雰囲気なかったので初キスの時に巳波さんのほうがぎこちなくて混乱する巳波さんと(意外と恋愛したことないのかな〜)って内心巳波を可愛く思う紡さん
そんなみなつむも 良い
男知ってる紡さんのこと好きだけど18歳のくせに一体どこでナニをしてきたんだよ
巳波さんのほうが色々と「下手」で、いつも悔しい思いをさせられててほしい

陸におなかまくらの話を聞いていいなぁ……と思ったのでそっと巳波の腹に頭を乗せたら
なんの無駄な肉もなくて 自分の腹をつまんで少し悲しくなったのでそっと去る紡
何も分からないのに唐突にそばにきて唐突に消えていった紡に困惑するだけの巳波

わがままな紡さん 好きだよ 巳波のことを大人っぽく見てるから 察してくれないと拗ねたりしていいよ
その後 察してくれないから拗ねるって子供っぽいな……と恥ずかしくなってていいよ

龍之介ととても親しそうな紡を見て、ヤキモチでも妬いてんのか?と覗き込んだトウマさんが見た「推しと彼女が一緒にいるの尊いな」の笑顔とか
巳波「推しじゃありません❗」

巳波さんと付き合いながら色々と得た不満を「友達の話ですけどォ……」って色んな人に吹聴するので
そのうち巳波の耳にも入って「紡さんのお友達のお話、私にも詳しく話していただきたいのですが」って声かけられてヒャーになる紡
百ちゃん→周りに言わない
千→周りに言いふらす
この違いは絶対ある
最初はちょっと大人っぽいし恋愛経験ありそうだから千に相談するけど、そのうちに信用をなくして「百さんにご相談が…」「僕じゃダメ?」「ダメです」ってはっきり言われる千さん

めちゃくちゃそういう気分の日の紡と全然そういう気分じゃない日の巳波のほこたて
みなつむって どっちも譲っていそうでどっちも全然譲ってなさそう

付き合って別れて また付き合い始めたら お互いになんか知らないこと知ってるし こんな顔知らない……みたいなのを感じて 自分を刻みつけようとすればいい……

仕事と私 どっちが大事?って一生に思うことがないと信じきっていた紡の
ŹOOĻ全国ツアー中のお休みの日
巳波のラビチャ開いて「声が聞きたい」「会いたい」などを書いては理性で消してってしてたのに不意に指が当たってしまい
こえがききたい、とかいうひらがなを送ってしまったら
爆速で着信が来て なかなか出られない紡
「は、は、はい!?(裏返り)」『いえ、1人になれる時間があったので……声をお聞かせしようかと思って?』「いえ……それは……スミマセン……」ってなりつつ 電話越しの声は会う時とは少し違っていて 出番前の巳波の声は自分と話していても興奮していて、挑戦的で
巳波にとっては ようやく来週会える彼女との時間も言うまでもないが
ライブが本当に大事なのだと再確認させられて
私もこんなところで腐っている暇ではない……と思いながら 行ってらっしゃいって言って切れる電話

紡さん こっそり応募したŹOOĻのライブが当選したのでこっそりライブに行こうと準備を進めているが
インナーカラーにアイボリーを入れたあたりから気づかれている
髪用のリボンもメンカラ用意してることにしっかり気づかれているのに、そんなことには気づいていないので「巳波さん!この不器用でもできる!ヘアアレンジ!のやつ、やり方分かります?」って無邪気に聞いてくるので リボンを編み込んであげる巳波
変装も完璧……と思いながら会場へ向かいソロ参戦
パフォーマンス中の巳波を見て、生のŹOOĻを観客席で浴びて、自慢の彼だ!と思ってみたりキャーかっこいい!と思ってみたり色々していたが
途中、照明が暗転する演出のときに巳波に🔫💥ってされてそのまま暗転して
「え……バレてる……?」って気づく
ライブ後にとりあえずŹOOĻと宇津木さんとかスタッフさんとかに挨拶して帰ったけど、巳波に「来るなら言ってくださればよかったのに、気づきませんでした」って微笑まれて
「あ、あははは……」って笑いながら退散する そんな日

巳波と付き合い始めてから姉鷺さんにいろはを叩き込まれ、少しずつ大人っぽい見た目をしていく紡だが
ふとした瞬間に持ち前の無邪気さが勝つので「やっぱり可愛いんですよねえ」って呟く巳波 背伸びする紡も好きだが、そのままの紡が好きな巳波……

早く目が覚めたので相手の寝顔を見てにこにこしようとしたけど2人とも起きてたので目が合って気まずいみなつむ
そのまんま2人でわらって やさしくちゅーなどをしながら 抱きあって2度寝に向かうのだ
巳波は作曲で夜更かししていたし、紡は早くに目が覚めている
いいね……

デカい仕事の前に精神的に追い詰められてて 眠りも浅くて 夜中に孤独に涙が溢れてきそうな紡が少し体を起こしていたら そっと起きてきて背中をさすってくれる巳波とか

新曲が何も完成しない苦しみと締切のプレッシャーで夜中追い詰められてる巳波の机に
不意に置かれたホットミルクと微笑む紡とか

ずっと寝てるのに寝てないような心地で無理が続いていた紡が 巳波の家に遊びに行ったら眠くて眠くて仕方がなくて そばに居ただけで早々に寝てしまうのだけれど
話したいこともあったししたいこともあったのだけれど
起きた紡は後悔してるけど「巳波さんの隣だから寝てしまった」と言われて
にこにこと

不安な夜には私の歌を聴いて 私の歌を思い出して あなたを絶対に一人にはさせませんから
畳む
Icon of reverseroof リュウ そ、そ、そんなに求められる〜⁉️って思ったら求のw数がアホだった時の私の顔
最近なんか w数の上がり方エグすぎるな
Icon of reverseroof リュウ これが、努力の産物
20240823114135-reverseroof.png
Icon of reverseroof リュウ みなつむ 散文

紡さんが人を好きになって

桜が咲いて舞い落ちて

陽射しがアスファルトを焦がし

色づき損ねた紅葉がそよいで

柔らかく積もった新雪の足跡は二人分


私と結ばれないでください と彼女は言った

だから私は彼女を愛したのだ


紡ぐ歌声 十六夜の彼方
逡巡せし二人の靴音
吾は白く闇に浮かぶ彼女の手を
引くか 引かずか


地球が大きな磁石と言うのならば
私たちは惹かれる運命だったのではないのでしょうか


騒がしい街を行き交う人間の群れを見つめる彼女の頬を照らす陽光
午前十時 待ち合わせの彼


1枚のメモ紙
開いた折り目は懐かしく
添えてある貴方の言葉が
私には愛しくてたまらないのです

まるで そう
私が知らないその頃の貴方を
見ているような気がするのですから
畳む
Icon of reverseroof リュウ かわいいみなつむと
そーたま
20240823081819-reverseroof.png 202408230818191-reverseroof.png 202408230818192-reverseroof.png 202408230818193-reverseroof.png 202408230818194-reverseroof.png
Icon of reverseroof リュウ 双子分集めるかは悩むところ とりあえず優先度下げ
Icon of reverseroof リュウ や、や、やっと……😭
20240823081736-reverseroof.png
Icon of reverseroof リュウ あとリョウガブーム
Icon of reverseroof リュウ 私の中にAGAINブーム来てる
Icon of reverseroof リュウ Picrewの「水中呼吸Pixel」でつくったよ! picrew.me/share?cd=nR3nVFZioq #Picrew #水中呼吸Pixel

あげみづ
20240723213604-reverseroof.png
Icon of reverseroof リュウ みなつむSS 私の可愛い贄

    ウチの村では数年に一度、豊穣と災害の祈願のために女を一人、神様に差し出すことになっている。そしてそれが、今年は……ウチの家系であり、私である。予めわかっていたことであるし、そうやって言い聞かせられて生きてきた。だから、今更、そう今更不安になったとて、どうしようもないのだが。
    友達、だと思っていた人達は薄情にも思えるくらいあっさりと贄となった私から目を背けた。皆、私から目をそらす。向けている視線の先は神様がおわすと言われている祠の中。祈る人々の前へ出て、神職様の後ろについて、身綺麗にした私は歩いていく。
     母も昔、贄であったと父に聞いたことがある。そうなると、父は二人の家族を神とやらに捧げたことになるが……この村ではそれを何もおかしいこととはしていない。だから、父も……いや。ほんの少しだけ、昨日泣かれてしまって、だから私も少し揺らいでいるのだけれど。
    祠に足を踏み入れた。神職様と同じように最低限の礼を尽くして入っていく。敷居を跨いだ途端、空気が変わり、ピリピリと冷たい風が頬を撫でたのを感じた。……居るんだ、神様って本当に……。贄ではなく人間として最後に考えた事はそんなことだった。なんにせよ、こんなに信仰の厚い村なのに、私たちは一度も神様とやらを見たことはなかったから……。どんな見た目?人間みたいなもの?それとも……化け物のようなもの?
    そこで初めて、体が震えるのを感じた。そうだ。私は……贄だ。食われるのだろうか。それとも?何をされるのか、何をするのかもわからないまま、どんな形状をしているのかもわからない「神」とやらに捧げられる……ぞわぞわと背中を冷たさが走っていく。しかし、もう逃げることは出来ない。神職様の後ろをただ黙ってついて歩いて、奥へ、奥へと歩いていった。
    神社の外観どおりの内装を歩き、やがて縁側へ出た。カコン、とししおどしの音が鳴った。パシャン。水の音がして、びくりと体を震わせた。何か、生物の音だったから。しかしすぐに頭を下げ、体を低くした神職様に合わせ、私も同じようにしていたから、枯山水の端っこと縁側の境目くらいしか見えなかった。
「……あら、それが新しい贄ですか」
    人の声がした。神職様のものでは無い……中性的な。けれど、男性だろうか。柔らかく、透き通るような……そう、まるで、水の中で反響しているような、泡のような声。パシャリ、パシャン。同じように、水から這い出る音がする。近づいてくる。心臓の鼓動がうるさい。汗が頬を伝っていく。足元が見えた。宮司様みたいな袴……に、裸足で、服も体もべしゃべしゃに濡れていて。やがて……がし、といきなり顎を掴まれた。驚いて、ひ、と小さく声を上げる私の顔を、それは思い切り上にあげて。
    深い朱を称えた瞳と、目が合った。絹糸のような長い髪を結わえ、神職の装束を着て、こちらを真っ直ぐに見据えている。ぞくぞくと、言いしれない不安のような興奮のような何かで心を埋めつくされて、私は何も言えないまま、動けないまま、ただ固まっていた。そんな私の両頬を、その人の濡れたままの指がなぞった。雫が私の頬に移って、首を伝って、庭に落ちた。
「初めまして、私の贄」
    すっと、口元を歪めた相手はそう言った。はっとして、私は慌てる。気づけば隣にいたはずの神職様はもういない。この人と、二人きりになっていた。
「……あ、あなたが、神様ですか?」
    なんとか出せた声で、私はそう聞いた。彼はしばらく黙って……しかしなぜかくすくすと笑い出して、言う。
「巳波と呼んで」
「は、はあ」
「貴方の名前は」
「え……いいえ。私は贄です、神様……巳波様。名前も一緒に捨ておいて……」
「では拾ってきてください。貴方の名前は?村で親に貰った名前があるのでしょう」
「……紡、です、巳波様……」
「そう。紡」
「あ、はい!よろしくお願いしま――」
    ぐい。さっき掴まれた顎をそのまま。反対の手で体ごと引き寄せられて。私が言葉を言い終わる前に、唇が塞がれた。
    一体何が起こっているのかもよくわからないまま、それはまた離れて、そして触れた。……巳波様の唇だとわかって、私は慌てたが、どうしようもできなかった。何度か離れて、また口付けて、弄ばれているような変な感情が渦巻いていく。やがて唇にざらりとした感触がして、体ごと熱くなって、逃げようとしても、いつそうなったのか背に手を回されていて逃げられなかった。問答しているうちに唇を何度も舌でなぞられて、慌ててきつく閉じた唇の継ぎ目を……割り込んでくる。それでも抵抗し続けた私は、結局縁側に押し倒されて、今度こそ抵抗する術なく巳波様にされるがままになっていた。
    巳波様の舌が口の中をからかう様に遊ぶ。ざらついた舌の感触が口内で暴れ、体が熱を持っていく。……も、もう。もう。接吻の一つもしたことがない私は限界だった。懸命に体を押し返していると、やがて巳波様が体を起こした。……人間よりも長い舌が、そっと巳波様の唇を舐めとって、口の中へ消えていった。満足しているのか、何を考えているのかよくわからない不敵な笑みで、私を見下ろしている。
「……あ、あの、あの!あの、これ、は……?」
「これからよろしくお願いしますね、紡……私の可愛い贄」
「あ、み、巳波様!?」
    巳波様は私の質問には答えないまま、そのままどこかへ――文字通り、消えてしまった。
    私は……先程まで巳波様に遊ばれていた唇をそっとなぞり、大きく息をつく。
「……なんだったの、さっきの……っていうか」
    贄って、何。役割は神様に聞けと言われているのだ。巳波様はどこへ行ってしまったのかわからない。しかしもう、村へは帰ることもできない。しばし呆けて……庭をぼんやり眺めながら、ししおどしの景気のいい音ではっとする。
「……神様の贄なんだから!とりあえず……!」
   そっと、縁側から部屋にお邪魔して、触ってみれば埃だらけだった。私は母親がいなかったから、掃除も炊事も大得意だ。
「神様の家、綺麗にするところから!」
    気合いをいれて、雑巾を探すところから私の「贄」としての生活が始まった。
畳む

20240723212428-reverseroof.jpg 202407232124281-reverseroof.jpg 202407232124282-reverseroof.jpg 202407232124283-reverseroof.jpg
Icon of reverseroof リュウ もう布団入るか〜……
Icon of reverseroof リュウ うちの子を最もうちの子たらしめる絵にできるのは自分だけ
とか言えたらなぁ
Icon of reverseroof リュウ うちの子の絵欲しすぎる
Icon of reverseroof リュウ 十六夜って躊躇いの象徴らしい なんか素晴らしいな……⁉️
Icon of reverseroof リュウ マック食ったら眠くなったし
さっさと寝て明日に備えよ
Icon of reverseroof リュウ みなつむ本のネーム脱稿記念
20240723175020-reverseroof.jpg
Icon of reverseroof リュウ マック持ち帰りにする?
Icon of reverseroof リュウ パールもひとつ出てるからね〜
バザール引くのやめるか
Icon of reverseroof リュウ 非確定アイランド2つ交換でゲットしたの本当に最高
Icon of reverseroof リュウ そんなまでしてもらうべきだったか?とも思ったけどやっぱいい音楽だわ 必要だわ