2023年9月の投稿[1221件](28ページ目)
リュウ
>
クラージュ兄弟と八原兄妹の出会いの話(2017年頃)
「今日、でかけるからな」
え?って言うと、前から言ってただろってきたにぃが後ろ向きで言う。え?ってもう一回言うと、はやく準備しろって急かされる。
「約束まであと一時間しかないからな
」
「約束?だれ?ゆうにぃ?りょうにぃ?あきにぃ?」
「んや、おまえは初めてだな。仕事の知り合い」
じゃあなんであたしが、と思いながらも、寝巻きのボタンに手をかけた。
蒸し暑い梅雨の晴れた日、昼寝の予定を返上して、知らない人に会いに行く。
誰かわかんないし、とりあえずパーカーを羽織って、いつも通りのスタイルで家を出た。2人でバスに乗り、ついた先は……流行りのショッピングモール。小さな遊園地や水族館みたいなのもついていて、なんでも少しずつ楽しめるっていうのが人気だった。
ショッピングモールの待ち合わせによく使われるのは、時刻によって噴射の仕方が変わり、音楽やライトアップで恋人達にも人気の噴水広場。あたしときたにぃはその噴水のそばに立って、誰かわからない待ち人を待っていた。暑いし人は多いし、イライラする。
「ねえ、めっちゃ人多いんだけど」
「日曜だからなぁ」
「仕事?仕事なの?」
「んや?ふつーにオフ」
「じゃーなんであたしも???」
「会ってみたい…って言ってたし、せっかくだからな。お前も、友達増えるいいチャンスかもよ」
余計なことを言いながら、きたにぃはあたしにピースした。全然ピースじゃない。あたしはグーで返した。勝った。
呆れた顔のきたにぃのスマホが鳴ってすぐ、こちらへ歩いてくる人影が見えた。2人。ちっちゃいのとおっきいのだ。昼間の強い日差しに照らされて、2人の金髪がキラキラと光っていた。
金髪のおっきいほうは、きたにぃに片手をあげて、それからあたしを見て、手を振った。優しそうな笑顔。となりの小さい方はあたしを見て、その青の目をキラキラさせた。
「待たせたな」
「んや、まだ時間なってねーよ。俺らもさっき来たしな」
な、ときたにぃに言われて、とりあえず頷いた。そんなあたしを見ながら、またおっきい人が優しく笑う。ちら、と隣を見ると、ちっちゃいほうもあたしをニコニコしながら見てる。ちっちゃいほうはあたしよりも大きかった。許せない。何を考えてるのかバレてるのか、きたにぃに頭をぐしゃぐしゃにされて、俯いた。
「…んじゃま、行く前に紹介するか。時々話すだろ、こいつ、ヤアス。俺の友達」
「ミヅキの話はキタツキからよく聞いてるよ。よろしく」
「………ドーモ」
差し出された手を見ていると、きたにぃに手を掴まれた。引っ張られた。強制握手。…たくさん働いてる人の手だと思った。
「それでこっちが、弟のアマル」
「よろしくね、えっと、ミヅキちゃん」
馴れ馴れしく名前を呼ぶな、と思ったところできたにぃにさっきより激しく頭をぐしゃぐしゃされて、大人しくその手をとった。…こっちもなんだか大変そうな手だな、と思った。
きたにぃはあたしとアマルが握手をする所まで見届けて、ヤアスと目配せして、それじゃ行くかと切り出す。
「どこへ?」
言った拍子にあたしのお腹が鳴って、恥ずかしくて頭が熱くなる。
「…まずは昼飯だな」
きたにぃたちに流されるままに、あたしは全然知らない人たちと一緒に昼食をとることになったのだった。畳む 1年以上前(木 18:55:16) SS
「今日、でかけるからな」
え?って言うと、前から言ってただろってきたにぃが後ろ向きで言う。え?ってもう一回言うと、はやく準備しろって急かされる。
「約束まであと一時間しかないからな
」
「約束?だれ?ゆうにぃ?りょうにぃ?あきにぃ?」
「んや、おまえは初めてだな。仕事の知り合い」
じゃあなんであたしが、と思いながらも、寝巻きのボタンに手をかけた。
蒸し暑い梅雨の晴れた日、昼寝の予定を返上して、知らない人に会いに行く。
誰かわかんないし、とりあえずパーカーを羽織って、いつも通りのスタイルで家を出た。2人でバスに乗り、ついた先は……流行りのショッピングモール。小さな遊園地や水族館みたいなのもついていて、なんでも少しずつ楽しめるっていうのが人気だった。
ショッピングモールの待ち合わせによく使われるのは、時刻によって噴射の仕方が変わり、音楽やライトアップで恋人達にも人気の噴水広場。あたしときたにぃはその噴水のそばに立って、誰かわからない待ち人を待っていた。暑いし人は多いし、イライラする。
「ねえ、めっちゃ人多いんだけど」
「日曜だからなぁ」
「仕事?仕事なの?」
「んや?ふつーにオフ」
「じゃーなんであたしも???」
「会ってみたい…って言ってたし、せっかくだからな。お前も、友達増えるいいチャンスかもよ」
余計なことを言いながら、きたにぃはあたしにピースした。全然ピースじゃない。あたしはグーで返した。勝った。
呆れた顔のきたにぃのスマホが鳴ってすぐ、こちらへ歩いてくる人影が見えた。2人。ちっちゃいのとおっきいのだ。昼間の強い日差しに照らされて、2人の金髪がキラキラと光っていた。
金髪のおっきいほうは、きたにぃに片手をあげて、それからあたしを見て、手を振った。優しそうな笑顔。となりの小さい方はあたしを見て、その青の目をキラキラさせた。
「待たせたな」
「んや、まだ時間なってねーよ。俺らもさっき来たしな」
な、ときたにぃに言われて、とりあえず頷いた。そんなあたしを見ながら、またおっきい人が優しく笑う。ちら、と隣を見ると、ちっちゃいほうもあたしをニコニコしながら見てる。ちっちゃいほうはあたしよりも大きかった。許せない。何を考えてるのかバレてるのか、きたにぃに頭をぐしゃぐしゃにされて、俯いた。
「…んじゃま、行く前に紹介するか。時々話すだろ、こいつ、ヤアス。俺の友達」
「ミヅキの話はキタツキからよく聞いてるよ。よろしく」
「………ドーモ」
差し出された手を見ていると、きたにぃに手を掴まれた。引っ張られた。強制握手。…たくさん働いてる人の手だと思った。
「それでこっちが、弟のアマル」
「よろしくね、えっと、ミヅキちゃん」
馴れ馴れしく名前を呼ぶな、と思ったところできたにぃにさっきより激しく頭をぐしゃぐしゃされて、大人しくその手をとった。…こっちもなんだか大変そうな手だな、と思った。
きたにぃはあたしとアマルが握手をする所まで見届けて、ヤアスと目配せして、それじゃ行くかと切り出す。
「どこへ?」
言った拍子にあたしのお腹が鳴って、恥ずかしくて頭が熱くなる。
「…まずは昼飯だな」
きたにぃたちに流されるままに、あたしは全然知らない人たちと一緒に昼食をとることになったのだった。畳む 1年以上前(木 18:55:16) SS
リュウ
>
ルドミヅ事後らくがき
畳む
感じてるミヅキらくがき
畳む
おまけのやりとり
「ほーらたいちょ、笑ってよ。いつまで拗ねてんの?」「だ、だって!だ、だめだって言ったのに……ごにょごにょ」「あ、もう1回ヤる?」「しないってば!!!」畳む
1年以上前(水 20:29:04) 創作語り
畳む
感じてるミヅキらくがき
畳む
おまけのやりとり
「ほーらたいちょ、笑ってよ。いつまで拗ねてんの?」「だ、だって!だ、だめだって言ったのに……ごにょごにょ」「あ、もう1回ヤる?」「しないってば!!!」畳む
1年以上前(水 20:29:04) 創作語り
リュウ
>
二次創作11隊の軽い設定
二次創作のNo.11
リーダー ヤハラミヅキ
言わずもがな。ハンターに入ることで兄に認められたい気持ちが強い。死体処理No.8に入れられてもめげず、ユウトはミヅキが弱音を吐くように戦闘部隊で男しかいない上に素行が悪いNo.11を期間内にまとめるようにと指示をし、移籍する。最初っから気に食わないからってことでルドウィンとバーグに襲われたり散々だが負けないメンタルがある。行きずりでルドウィンに惚れていくのでかなり弱い。
副リーダー ルドウィン=バークレー
孤児だが穏やかでやや資産のある家に気に入られ、しばらく養子になっていたので学があり、識字も可能。ハンターへ入ったのは完全に自分の意思だが未だに姓はあり、帰ることも可能ではある。戦闘狂で女好き。二刀流で戦う。連れ込んだ女の子にも気持ちよくなってもらうポリシーがある。ミヅキのことがだんだん可愛くなってしまう。
その他 の中でも名前があるヤツら
バーグ
ルドウィンの相棒でルドウィンを庇った時の傷がある(ルドウィンの傷と繋がる傷)。ルドウィンと並んで女を連れ込みがちだがあんまりポリシーとかない。ガサツというか豪快というか、裏表もない。ワハハ!って笑う男。最初は悪ノリでミヅキを襲ったりなんだりするけどルドウィンが認めたのであっさり認める。ルドウィンとは完全に同期。
リュウ
ハンター内広報担当。背が小さく小柄。ニコニコとしていて相手の懐に入り込むのが得意だが裏表は激しい。ゴシップ大好き。一対多より一対一を得意とはしているが、戦闘部隊に恥じない基礎の強さはある。事ある毎にミヅキに手を出そうとしていたが、あるラインからルドウィンに牽制され少し引きつつ、機会を伺ってはいる。
それ以外にも名前がないモブ男たちが5人くらいいるような感じ。男衆が賑やかな隊。畳む 1年以上前(水 19:38:50) 創作語り
二次創作のNo.11
リーダー ヤハラミヅキ
言わずもがな。ハンターに入ることで兄に認められたい気持ちが強い。死体処理No.8に入れられてもめげず、ユウトはミヅキが弱音を吐くように戦闘部隊で男しかいない上に素行が悪いNo.11を期間内にまとめるようにと指示をし、移籍する。最初っから気に食わないからってことでルドウィンとバーグに襲われたり散々だが負けないメンタルがある。行きずりでルドウィンに惚れていくのでかなり弱い。
副リーダー ルドウィン=バークレー
孤児だが穏やかでやや資産のある家に気に入られ、しばらく養子になっていたので学があり、識字も可能。ハンターへ入ったのは完全に自分の意思だが未だに姓はあり、帰ることも可能ではある。戦闘狂で女好き。二刀流で戦う。連れ込んだ女の子にも気持ちよくなってもらうポリシーがある。ミヅキのことがだんだん可愛くなってしまう。
その他 の中でも名前があるヤツら
バーグ
ルドウィンの相棒でルドウィンを庇った時の傷がある(ルドウィンの傷と繋がる傷)。ルドウィンと並んで女を連れ込みがちだがあんまりポリシーとかない。ガサツというか豪快というか、裏表もない。ワハハ!って笑う男。最初は悪ノリでミヅキを襲ったりなんだりするけどルドウィンが認めたのであっさり認める。ルドウィンとは完全に同期。
リュウ
ハンター内広報担当。背が小さく小柄。ニコニコとしていて相手の懐に入り込むのが得意だが裏表は激しい。ゴシップ大好き。一対多より一対一を得意とはしているが、戦闘部隊に恥じない基礎の強さはある。事ある毎にミヅキに手を出そうとしていたが、あるラインからルドウィンに牽制され少し引きつつ、機会を伺ってはいる。
それ以外にも名前がないモブ男たちが5人くらいいるような感じ。男衆が賑やかな隊。畳む 1年以上前(水 19:38:50) 創作語り
リュウ
>
ルドウィンってマジで二次創作だけのキャラみたいなとこあるのに(しっかり考えるとAGAIN4部で敵として来てる中の1人)こんな愛着あるの不思議さあるな
ルドウィンとバーグとリュウあたりはすごい思い入れある 1年以上前(水 16:51:21) 創作語り
ルドウィンとバーグとリュウあたりはすごい思い入れある 1年以上前(水 16:51:21) 創作語り