屋根裏呟き処

好き勝手雑多TL

■案内所 編集

気軽にweb拍手押していってね!
メッセージもどうぞ!
(お返事はうちの子から/拍手絵は整備中)

頂いた拍手へのお返事一覧

リクエストは お題箱

お問い合わせは メール

その他は lit.link から

20240924追加 onelinkers SNSをまとめています

since 20230821

or 管理画面へ

No.5431, No.5430, No.5429, No.5428, No.5427, No.5426, No.54257件]

Icon of reverseroof リュウ そっか、このスキンだと字数も出てこないのか
Icon of reverseroof リュウ ただのセックスの話書いたので
もうひとつ書いてから寝る
Icon of reverseroof リュウ みなつむSS R18 欲望


金さえ出せば、世の中とんでもない物が手に入ったりするものだ。手に入った錠剤を見た時には懐疑的だったが、こっそり溶かした水を彼女が飲んで一時間、その説明の全てが嘘ではなかったことに驚いた。
「なつめ、さん」
    荒くなっていく息と、熱を帯びていく体。濡れた瞳が、私をじっと見据えて、欲情していた。

    眠ればすべて、その日の相手の記憶が消える媚薬。手にしたのは胡散臭い上に倫理的に問題がある一錠だった。しかし、そもそも注文した時から理性など壊れてしまっている。彼女に一服盛ることに対しての罪悪感はもはやなかった。
    性的に解放的になった女性に冷めてしまうのではないかと少し思っていたが、彼女はそれでも男慣れしていないことを隠せておらず、そういったところが酷く扇情的に思えて……私は彼女が声を上げるところへ、体を震わせる所へ、手を滑り込ませ、舌先でなぞり、足を絡めた。邪魔な衣服を乱暴に脱がせてしまうと、ふとひとつ、何か彼女のジャケットのボタンが飛んだような気がしたが、私も私で余裕がなく……まあ、いいか、などとらしくなく放り出し、露わになった彼女の首筋から乳房まで唇を這わせた。彼女が声をあげるほどに、私の体の中に一本通っている筋が抑えられなくなっていく。
「……ねえ、名前を、呼んで……」
    彼女にそういった意識が残っているのかはよくわからなかったのに、私はそう言った。気づいたら、言っていた。抑えきれずに彼女の秘部と私の秘部が擦れ合い、淫らな音を立てる部屋の中で、私のそんな願いは、酷く不似合いにも思えた。だが。
「……な、つめ、さん」
    彼女は無自覚にであろう、私のものに自分の秘部を擦り付けながら……時に入口へ誘おうとしながら、甘い声でそう言った。
    びりっ、と、脳のどこかが痺れる感覚がした。ぷつん、となにかの糸が切れた音が聞こえた。私は動きを止め、しっかりと彼女の入口を自分の先で捕らえてから、そのまま思い切り――奥まで押し込んだ。彼女が荒く叫びながら体内を震わせて、私をぎゅうぎゅうと絞るように刺激する。甘い。耐えられない。唇を合わせて、舌を絡め、体を好きに触り、舐めまわし、しかし腰は止めずに。彼女はいくらでも喘いだ。私も獣のように彼女の中に自分を打ち付けるのを辞めなかった。
「……ねえ、名前、名前を、呼んで……」
「あ、あ、な、なつめ、さ」
「……みなみ、って……」
    巳波って呼んで。なんて馬鹿なのだろう、と思いながらそう言って抱きしめると……小さく、しかし彼女は確かに呼んだ。
    みなみ、さん……。
「……ああ、小鳥遊さん。……紡さん……紡。紡、紡……」
    角度を変えて、もう一度。それを繰り返し。言えば彼女は私の名前を呼んだ。それ以外は、喘いでいるだけなのに。私はずっと彼女の名を呼んでいた。呼び続けた。呼び続けながら、中に、奥に、その奥に。どこまでも彼女の奥へ行きたくて、仕方がなくて、また体位を変えて、もっと奥へ、奥へ、乱暴に彼女を抱き続ける。何度も彼女が達する度に、中で私を締め上げる。耐え難いほどの、快楽。私も、気を抜いたらうっかり……すべてをぶちまけてしまいそうな、快感。けれど、まだ。まだ、感じていたい、まだこのままでいたい、と耐えて、耐えて、息を吸っては吐いて、彼女を貪った。
    彼女は……どんな相手に告白されても同じ言葉で断っている。そんな様子を見ているうちに、芽生えていたこの恋情を叶えるのは無理だと早々に諦めようとした。けれど、出来なかった。彼女を見る度に、心が締め付けられていく。私が離れようとしても、彼女は私のパーソナルスペースに土足で踏み込んでくるし、私はそれが嫌ではない。どうしようもなかった。
    だから。
    だから、これで、最後にしたかったのだ。
「ああ、紡……紡、紡……」
    名前を呼んだ。何度も。何度も。未来永劫、呼ぶことがないであろう人の名前を。愛する人の名前を。立ち上ってくる快感と絶頂の気配に、私は……彼女を抱きしめて、押さえつけて、そのまま欲望のすべてで彼女を突き続けた。
    ――一日ですべて忘れてしまう薬。彼女はもう、明日すべて忘れているのだろう。達する直前、私は抑えられない声を吐き出しながら、また彼女に言った。
「呼んで。呼んで。私を……呼んで」
「あ、ああ。ああ……あっ、……み、………」
    ――みなみ、さん。
「……つむ、ぎ……」
    荒い息を吐き出しながら。全身で呼吸しながら。しかし、私は彼女の体を離さなかった。ひとつになったまま。彼女の奥と、繋がったまま。私は彼女を抱きしめたまま……その間には僅かコンマ数ミリの厚みすらない、私たちは真に繋がったまま、しばらくそうしていた。どろ、どろりと、自分の中から彼女の中へ、何かが流れ込んでいくのを感じながら。それに――満足しながら。彼女の唇を奪って、また、何度も唇を重ねて。
「……愛してる」
    ぎゅっと抱きしめた彼女は、もうすやすやと眠ってしまっていた。私はしばらくしてから彼女から体を離し、タオルで彼女の体を綺麗に拭いてから、服装を戻していく。しかし……彼女の中から私の欲望が流れ出していくのが嫌で、指で詰め込んだ。何度も押し戻した。何度も、何度も。無駄だとわかっているのに、もう、流れてこなくなるくらいまで……。
「……本当に好き、だったのにな」
    私に残るのはこんな思い出だけ。相手に薬を飲ませて、それでいいようにして、果ては避妊もせず無責任に欲望のままに貪っただけ。
    虚しい。性行為の後の脱力感も加わり、私はなんだかより惨めになってしまった気分のまま、彼女のアパートを後にした。

    何度もシミュレートして、いつも通り彼女に挨拶をして。翌日以降の彼女はいつもと何も変わらないままだった。天真爛漫な笑顔のまま、誰との距離も近く、しかし最後のラインは超えさせない。超えたことは、私の中だけの秘密だ。
    休憩時間が重なって、彼女とのんびり会話をしながら、自分の感情に特に変化はなかったのかもしれない、なんて思う。一晩ですっぱりと諦められる恋ではなかった。ましてや、あんな姿を見て……。しかし、最初から最後まで許されざる行為をした自分には、今度こそ彼女に想いを伝える資格などないと思った。今では毎日、少しずつ小さな諦めを重ねてみている。いつか、もういいや、となれるように。良き友でいられるように。
    やがて時が経ち、休憩時間を彼女と二人で過ごしていると、そういえば、と彼女が切り出した。
「最近、体調があまり思わしくなくて。……その、男性に言うのはアレかもしれませんが……生理も、しばらく来てなくて不安なんですよね……」
「……え」
    ピリッ、と急に空気が冷えた気がして、私は頬をかいた。
    大丈夫ですか?病院には行きましたか。普通ならさらっと言えたであろう言葉が、すぐに言えない。
    ――言えるわけが無い。
「心当たりは、何も無いんですよね。私、その……こ、恋人も……いなくて……」
    ――心当たりなら、思い切り、ある。
「……す、すみません。棗さん博識だから、こういう時どうしたらいいかアドバイスくださるかなー、なんて一瞬思ってしまって。あとそういえば私、ジャケットのボタンも一個どっかに落としてて……あ、すみません、どうでもいい話ばっかりで……あはは、それでは……」
「……あ、ま、待って!」
「え……」
    離れようとした彼女の腕を慌てて掴んだ。彼女はぽかんとしたまま、私をじっと見つめている。純粋な眼のまま。私を何一つ疑わぬ、無垢な顔のまま。
「……ます」
「え?」
「……ついて行きます。婦人科……一緒に、予約取りましょう……」
「……なんで棗さんが……え?婦人科?」
「……私は……」
    しばらく言葉が出てこなかった。彼女の言葉に混乱していたし、しかしここですべて言ってしまって、全然違ったらどうする、という不安もあって。事実を知ったら、彼女は自分をどう思うかとか、他にも様々な弱い考えが一瞬頭を巡り……しかしやがて、小さく息を吸って。
「中途半端な男のままで、いたくないんですよ」
    今夜でも予定が合うなら夜間診察のところへ行きましょう、と半ば強引に誘い、他の人には口止めして、彼女を離した。終始混乱気味の彼女と別れてから、私は壁にもたれ掛かり……大きく、それはもう大きなため息をついた。
「……これが、責任、ってやつ……」
    もし、私が想像している通りだったら、彼女は突然の妊娠に何を思うのだろう。私との子供だと言われて、喜ぶだろうか?私が彼女をいいようにしたことが、果たして許されるのだろうか?
    嬉しい、では済まされない。気持ちいい、では終われない。勝手に私の感情が落ち着いてしまっても、これが現実。けれど、彼女へ言ったとおりだ。両頬をぱんと叩いて、前を見る。
    ――らしくない。
「……はあ。事実をまとめて、説明できるようにしておかないといけませんね……」
    みなみ、さん。
    忘れようとしていたあの日の彼女が私を呼ぶ声が聞こえた気がして、私はそっと、目を閉じた。
畳む
Icon of reverseroof リュウ やっぱ肉まん食いたくて
冷凍するんじゃなかったわ
Icon of reverseroof リュウ トリマポイントだいぶ溜まったけどGoogle Playまではまだまだだ……
Icon of reverseroof リュウ 実際のミヅキさんはルドウィンに夜なすすべもなく蹂躙されるのだが………(R18)
Icon of reverseroof リュウ 牛のどら焼き屋最高すぎる
不二子F作品好きだからより楽しい