屋根裏呟き処

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2025年5月の投稿190件]5ページ目)

NO IMAGE リュウ ホワイト様に愛されすぎて眠れない
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NO IMAGE リュウ 何回聞いても1日しか会長やってない桐生さんがここまで巻き込まれるの可哀想すぎる
NO IMAGE リュウ ルナアーラとソルガレオはこいつらを敬えよ
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NO IMAGE リュウ みなつむSS 逆さまのお月様

   久方ぶりに足を踏み入れた彼女の部屋に、見慣れないものがひとつ増えていて、お茶を淹れますと言ったその背を見送りつつ、そっと近づいた。インテリアの一種かと思ったが、確かにどこか使ったあとの印象がある、タロットカードの大アルカナが堂々と棚の上を占領していた。
「あ、それ……」
    決して安価では無かったであろうカードの趣向を手で触りながらその高級感あるざらつきに微笑んでいると、ティーカップをふたつ、紡さんが盆に乗せて運んできた。ローテーブルにふたつ並べ、壁に立てかけてあったクッションを同じように置いてから、私の隣に並んだ。
「タロットカードなんて持っていらっしゃったんですね」
「ええっと……巳波さんに、影響を受けまして……」
「私に?」
「巳波さん、よく色々と占って下さるじゃないですか。だから、私にも出来る占いやってみようかなって思って。そしたら……綺麗なカードにご縁があって」
「なるほど。タロットはやり方が分かれば出来るものですしね。楽しんでいますか」
「ええ、毎日、今日の運勢を一枚引くことにしています。……ですが……えへへ、まだまだ初心者なんでしょうが、占いで落ち込むこともあって」
「と、言いますと?」
    並んでいるカードのひとつを指しながら、なんとも言い難い微妙な笑顔で、紡さんは伺うように私を見やった。
「今日のカードは月の正位置、ってやつで。いくら調べても不穏なことしかなくて……実際、今日あんまよくない日だったし。なんだかこういうことが続くと嫌だなあ……なんて。占いへの道は、険しそうです」
「ああ……そういうことでしたか」
    少し悲しそうな顔をしながらそう言った彼女の眉間のシワを人差し指で伸ばしながら、くすくす笑う私に彼女は首を傾げた。私はそっと棚の上の月のタロットを手に取った。
「占いで難しいのは、占い自体よりもリーディングかもしれませんね。……ねえ、紡さん、私はご存知の通り占いの類が好きですが、占いとは悪いことを避けるため、身を守るため……つまるところ、人が幸せのために作った方法です。ですから、見通しの立たないカードの日も、一縷の見通しを立てるために読んでいいのです」
「で、でも……他にも、塔のカードの日にも、あまり調子が良くなくて、やっぱタロットって当たるんだなあって……!」
「フォアラー効果というやつですね」
「フォアラー……」
「貴方を占いました、と言って、曖昧だが誰にでも当てはまりそうな言葉で同じ診断を複数人に配ったところ、大方の人々が自分のことだ、と思ったという実験があったそうで。占いとは言ってしまえばそのように人に当てはまるように作られた統計ですから」
「……で、でも……」
    納得いかないのだろう、少しむくれた様子の紡さんは可愛らしい。スポンジのように全てを直ぐに飲み込む素直な一面と対になるように持ち合わせている、自分で実感しないと納得出来ないこの頑固な側面も、私が好ましいと感じているひとつだ。
    ならば、と私はそっと月のタロットを手に取り、彼女の目の前でくるりと向きを変えた。ぽかんとする彼女に微笑み、私は一言。
「今日の紡さんの一日はワンオラクルで大アルカナの月……の、逆位置かもしれません」
「……え?だ、だって、ちゃんとカードの向きは見ましたよ……?」
「けれど、初心者の貴方はうっかり引き方を間違えたり、シャッフルを間違えたのかもしれません」
「そんなあ、だって」
「絶対に言いきれますか?」
「そう、言われますと、自信が……」
「はい。それに……ふふ。今日は……こうして、会えたじゃないですか?」
    はっ、と弾かれたように紡さんが私を見上げる、その頬は少しずつ赤く染っていく。すみません、こんなことで、と反射的に口を動かず焦る彼女の頬にそっと片手を添えて、するり、撫で下ろすと分かりやすく身体が強ばって、そんな可愛らしさにまた、ふふ、と笑ってしまう。
「月の逆位置……月夜で見えづらいものに、ようやく触れられる事の暗示です。例えば、何か起こると敏感になり過ぎて悲観的になっていたり、過剰に占いを盲信して不安になっていたことへの終わり……そして……」
「……そして?」
    興味津々といった調子で、無意識だろう、少しずつ私に近づいてきていた彼女の耳にそっと口を近づけて、囁いた。
「……恋愛面においては……進展があることの、暗示、とも読めますよ。……さて?」
「ふぁ!?ふぉ、フォアラー効果、でしょう!?あ、お、お茶冷めちゃってるかも!」
「ふふ。これは占いをした上でのリーディングですよ。何がどう進展するのかは、お茶を飲んでからでも読みましょうか」
「け、結構です!」
    からかいすぎたかもしれない。耳まで色が染まりきった彼女は少し拗ねたように、改めて私をローテーブルに招いた。私はそっと、棚の上に逆さまの月を置いてから、彼女の向かいに座る。
    先輩として、明日からの彼女の占いが、彼女を幸せにするものとなるよう、悪戯のまじないをかけて。
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NO IMAGE リュウ レオ様の歌声一織すぎてびびてる
NO IMAGE リュウ 死にそうな体調………
NO IMAGE リュウ トワペの夢 3Dライブ(リアルだしコテージみたいな所でめちゃくちゃ近い)コスプレ紹介という名のロリ系コーデ解説「下着つけておかないとこの角度でも見えちゃう〜」同窓会、私が座りたいところに豚トロのピザを置かれる
NO IMAGE リュウ ホストパロみなつむ これも愛のカタチでしょ
(歌詞引用 ROMANCE/JanneDaArc)

「……無理、しなくていいんですよ、紡……」
    うぷ、と小さくげっぷを逃がしながら、まだ飲みきれていないグラスの中身に、胃なのか肝臓なのかはたまた臓器ではない精神的な胸の奥か、居所のはっきりしない重みがかさなる。それらをないものとして笑っている今の私の笑顔は、はたして歪んでいないだろうか。しかし、目の前の私のエースは、歯牙にもかけていないご機嫌さだ。
「無理なんてしていませんよ。でも、私がある限り、巳波さんにはずっと一番輝いていて欲しいのです」
「輝いていますよ。ほら、グラスの中身に映る私、キラキラしてるでしょう」
「やだなあ、それはお店の照明でしょう?」
「……あはは」
    勘弁してくれよ、と思いながら、無邪気さのあまり邪悪さの塊となっている姫から目を逸らした。なんとか飲み干せば終わりだ。ラストオーダーであることに気づかせぬよう、気分を害さぬようにとグラスを操っていたところ、我が優秀な姫君は少し笑みを緩めて……目つきだけ鋭く、店内を見渡して、言った。
「……そろそろ、ラストのお時間ですよね」
   ――勘弁してくれよ。もうたくさんです。結構です。少し休ませてください。酒焼けと連日のラストソングで、もう、喉が。
「……巳波さん、追加で、これ……お好きでしたよね?」
「……ありが、と、う、紡……」
    私が言う前に注文を呼んだ紡と、どんな顔でいるのかわからない私を見比べて、同僚は憐れむような顔をしつつコールを煽り始める。ああ、これで今夜も私が一位だろう。
『それでは〜!愛しの姫より一言〜!』
    マイクを向けられた私の姫は、もう慣れっこのくせに毎度初々しく、両手で受け取り、わざとらしく最初に言い淀む。
『え〜っとぉ……』
    頼む。頼みますよ。もう、連勤で、キッツイんです、毎日貴方の相手をするのが。頼むから連勤終わりの今日くらい、平和に終わらせて。……そんな願いで笑顔が引きつっていたのかもしれない。私をちらりと見るなり、姫はにっこりと、完璧に微笑んで、控えめな声をスピーカーに載せる。
『明日も楽しみですね〜、よいちょ……』
    マイクを手放し、そっとウインクをした私の姫は得意気で、もう何処までが天然でどこからが計算なのかもわからない。飲め飲めと言われるまま、気が狂うまで液体を喉に放り込み、その度に喉が熱く、胃が熱く、頭が痛くなっていく。
    会いに来るつもりかぁ……ぼんやりとしながら、結局最後にマイクを持たされた。もう抵抗しない私に、姫は控えめに腕をからませながら、上目遣いに微笑む。
『……無邪気に笑う君を見てると〜……と〜きどき少し胸が苦しくてぇ……』
    うっとりとした姫、反して盛り下がる店内、選曲は最悪だ。わかっている。けれど。
『これも愛のカタチでしょ〜……』
    もうやる気のない私の歌声は、皆にどう聞こえているのだろうか。
『未来の〜ない……関係には……終わりは……なぁい、だって……』
    ――私たちって、いつ"始まった"のだろうか。
『始まってもないから。』
    歌いながらちらりと隣の姫を見やる。
    目が合った私の姫は、二重にぼやけて、相変わらず無邪気な笑顔で、百二十パーセント、笑っていた。
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NO IMAGE リュウ 早上がりになれなかった 同調圧力のおかげで稼いだ
NO IMAGE リュウ 巳波の衣装あれだな、たぶんズールはこの流れなんだろうな
てことはユニットごとにちょっと系譜変わりそう 楽しみ
NO IMAGE リュウ 朝 掃除機、トイレゴミ
NO IMAGE リュウ 本当に苦しい
しばらくsns浮上できない……
NO IMAGE リュウ 短いものでいいから完成させたということで……
NO IMAGE リュウ みなつむダイアローグ 宅配
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「紡、お昼はなににしますか」
「……さっき、朝マック食べませんでした?」
「あのくらい、すぐ消化してしまいましたよ。……揚げ物か、海鮮丼か……なら、どちらです?」
「……海鮮丼、いいですね……」
「ならここにしましょう。もう今日は一歩も外に出たくないって、言ってたじゃないですか」
「確かに昨日、寝る間際にそんな話しましたが……」
「ほら、ここ……ここ。ここに来なさい、枕が欲しいです」
「あー、もう、ちょっと。せめて抱き枕にしてくださいよ……」

「紡、夕飯はどうしたいですか」
「ウーバーイーツってけっこう量が多くて……もしかして三食ウーバーするおつもりですか?朝からトイレ以外離して下さらないし……」
「うーん。なら少し軽そうな……スイーツもありますよね。ドーナツとか、ドリンクとか。どうします?タピオカもありますね」
「ああ、タピオカ、いいですね」
「ならこれで……注文、と」
「……配達員の方も、びっくりしてませんか、三食も同じ家に……」
「配達員なんて毎回違うものですよ。それに、良いじゃないですか。平日に三食ウーバーする贅沢なご身分だなと思われることですし。……さて、四十分後だそうなので、それまでまだまだごろごろできますね」
「……まあ、そうですね……。……巳波さん」
「はぁい」
「……ぎゅー……」
「あらあら……四十分後に離れられますかねぇ」畳む
NO IMAGE リュウ 落ち込み度疲労度エグい

明日は早上がりなら早上がりになろう

有給は全部いけたっぽい
NO IMAGE リュウ 右手も痛いし とりあえず免許は遺失物届け出したけど……
NO IMAGE リュウ 頑張りすぎた 反動でしんどくなった インターネットでも何も言いたくないもう嫌
NO IMAGE リュウ なんで巳波さんそんな胸元開けて
NO IMAGE リュウ こみちゃん
投稿を見るには鍵を入力:
NO IMAGE リュウ アイオライト、今年だと死天の次にいい感じかもしれんな
SSにギミック仕込むのやめられない
NO IMAGE リュウ みなつむSS アイオライト
    一、足音。
    二、扉の開く音。
    三、靴を脱いで、鍵を閉める音。
    四、カバンを置いて、上着を脱ぐ音。
    五、居間の扉が開く音。
    六、珍しくドタドタと言う足音。
    七――
「……疲れた……」
    ぼふん。勢いよく、しかしゆっくりと、しっとりと。ソファで横になって本を読んでいた私の上に、巳波さんが覆いかぶさり、背に顔を埋めて小さくそう呻いた。回された手は優しく、しかし何処か焦って私の体に触れ、ようやく安定する場所を見つけたのか、改めて彼の体重が全て私に乗っかった。そっと、伸びたままになっている手で今読んでいたところに栞をはさみ、本を優しく床へ落として、私を抱きしめて力尽きている腕を撫でる。
「クランクアップお疲れ様でした」
「……ようやく……あの現場からおさらば出来ましたよ」
「ふふ……嫌がってましたもんね」
「……嫌がっていたというわけではありませんよ。ただ、なかなか気遣いが必要な現場だっただけで」
「無理してましたもんね」
「無理はしていませんけれど……」
    うだうだと、しかしちみちみと、巳波さんは一頻り心に溜まった膿を吐いて、吐き終えてからはまた、ぎゅっと私を抱きしめ直してじっとしていた。
「お夕飯、用意しておこうかと思ったんですが、打ち合げがあるといけないと思ってまだなんですが」
「……打ち合げはありましたし、食べてきてしまいました。貴方は」
「私は軽食を」
「……そう。お腹は空いていませんか?」
「うーん、まあ、そこそこに」
「……そう……」
    そう言いながらも、巳波さんは頑なに私から離れようとはしなかったが、やがて……少しだけ私に掛かっていた体重が軽くなったかと思えば、ぐいと体勢をなおされて。見上げた巳波さんは、少し長い髪をそっと耳にかけなおして、私に近づく。
    唇が触れている間、私は至近距離の端正な顔をじっと見つめ、その頭を優しく撫でていた。撫でれば撫でるほど、深く、しかし優しく、巳波さんは私の唇を求めていたけれど、やがて……機嫌悪そうなまま、目を開けて、ふう、と息を吐いた。
「どうして目を閉じないんです。普段見られない、疲れきった私がそんなに愉快ですか?」
「ふふ、お疲れが溜まっていると棘が鋭いですよね」
「……貴方も、その棘に刺されるのがたいそう好きなご様子ですけれど」
「綺麗な花にはなんとやらですし。それに……」
    そっと、ほんの少し手を伸ばして彼の頬に触れる。巳波さんは一瞬驚いた顔をして……また元通り不機嫌な顔をして、けれど私が撫でるその手に、頬を擦り寄せてきていた。やがて、少しずつ、長いまつげが、絹のような髪が、整った唇の端が、少しずつ和らいでいく。
    私は……彼のこんな瞬間が、大好きだ。テレビや映画でも、なんの仕事でも見せない、隠さない本心と安らぎと我儘の境目。それこそが、巳波さんが最も美しい瞬間。
「……貴方って、変わってますよね」
「……でも巳波さんは、変わっている私が好きでしょう?」
「……否定はしません。……ねえ、お夕飯、お寿司とかどうですか。ピザでもいい」
「がっつり食べたい気分ですか?」
「それはどうでもいいですけれど……」
    ぎしぎしと、ソファを軋ませながら、巳波さんは乱暴に起き上がり、いつのまにか貯めていた寿司やピザのチラシを物色している。私はそんな彼の、先程とはまた違う、ちょっと不貞腐れているような、素直に喜べないでいるような、横顔の歪みを見て……また、嬉しくなって、思わず声を漏らした。
「……本当に貴方、気色悪い時ありますよね」
「ふふ。巳波さんが好きなだけです」
「……。……特上寿司と四種のミックスチーズピザ、どちらも頼みたいのですけれど」
「はい、お疲れ様会しましょう。ソフトドリンクも頼みますね。メニュー、どれにします?」
「いえ、注文は私が電話しますよ。貴方は……。その……。……」
    スマホに番号を打ち込む手を一度止めて、同じように起き上がった私を見ないまま……しばらく、動きを止めて。
「……貴方は……そこで……寿司とピザを注文する愛しの彼にでも、目を奪われていてください。……弱ってる時の私の日常の姿が、好きでしょう」
「よくご存知ですね」
「貴方、なかなか性格がお悪いから」
「ふふ。……巳波さんが一番お美しい瞬間を、見ているのが好きなだけですよ」
「……はぁ」
    お祝いと労いの用意はほんの少ししてある。彼もそんなことはわかっているだろう。彼がぶっきらぼうに注文をする声にまた愛しさを募らせながら、私は落ちていた本をテーブルに置いて、台所へと向かうのだった。
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NO IMAGE リュウ 大和夢 近所の花屋さん


「お、らっしゃい。今日はどんな花を見に来たの」
    最寄り駅のすぐ近くの花屋さんは、若いお兄さん。名札にはひらがなで、にかいどう、と書いているから、きっと二階堂さんなのだろうけれど、よくお兄さんは〜と話す癖があるようで、だから常連からは皆、お兄さんと呼ばれているし、私もそうしていた。カラッとしていてサッパリとしている爽やかな、眼鏡の青年。
「前に買ってったのは元気?そこそこ手間のかかる子だったけど」
「ええ、とても綺麗に咲いています。お兄さんが丁寧にメモを作ってくださっていたから」
「はは。違うよ。お客さんの愛」
「でも」
「スポーツと一緒。勝てば選手のおかげ、負ければ監督のせい、ってね」
「ふふ、相変わらずお兄さんは……謙遜しますねえ」
「偉そうな花屋店員よりいいっしょ」
「フレンドリーではありますけれど」
「馴れ馴れしいって?」
「言ってませんよ」
    おどけたように笑う"お兄さん"に、自然と笑みが零れる。小さな花屋に並ぶ苗を見ながら、彼を盗み見ていると、鋏で茎を整えながら、お兄さんはこちらを見つめていた。
「……またなんかあったんだ?いつものクソ上司?それとも得意先のセクハラ男?」
「……私、そんなにわかりやすいでしょうか」
「どうでしょ。お兄さんのカンがいいだけかもよ。……今日もどの子か連れて帰るの?お家、ワンルームなんでしょ。ベランダ埋まっちゃうんじゃない」
「……そうですねえ」
「どうせなら今度はシダ植物なんてどう。暗くて寂しいところで育つ、きっとお客さんの心の翳りの中でも、なーんて。……ちなみに俺も、どっちかっつーと日光は少なくて良い派。……そんなインドアなお兄さんと、奥でコーヒーでもどう?」
「……本当に馴れ馴れしい花屋さんですよね」
「ホントは酒がいいんだけど、この前ミツ……たまに手伝いに来てるちっこいのに、花屋で酒出すやつがいるかって言われてさ」
「ごもっともですね」
「はあ、お客さんも手厳しいねぇ。昼間っからお客さんと飲むビールの美味さってのが、わかっちゃいねぇ」
    そうやってまた微笑むお兄さんの表情は、さっきよりも優しい。ほっと、緊張していた心が和らぐのを感じて、甘えるように店の奥、靴を脱いでちょっとした土間に上がり、座った。しばらくして、マグカップを二つ、現れたお兄さんは自分の前と私の前にカップを置いて、で、とレンズ越しに私をじっと見据えた。
「全部ここに置いていきなよ。酸いも甘いも、辛いもすべて」
「……ありがとう、お兄さん……あのね――」

    ありがとう、また来てよ、と笑うお兄さんに手を振り返しながら、私は新しく腕にビニール袋を抱えて帰る。袋の中には勧められた葉っぱのような植物の苗と、土と、適切な肥料、そして……お兄さん直筆、育てかたのポイントまとめの紙が入っている。
    あの日、あの時。心も天気も土砂降りだったあの日にたまたま目が合ったお兄さんに貰った観葉植物から始まった、私のちいさな恋は……まだ、部屋に溢れている植物たちよりも、ずっと育つのが遅いようだが、それでいい。
    育ちきってしまったら、きっともう、"お兄さん"とは会えなくなるのだから。
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NO IMAGE リュウ アブソルのぬいぐるみほしいな 調べてみようかな
NO IMAGE リュウ これはゲッチャレ大成功の彼氏
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NO IMAGE リュウ 10パック開封悪くなかった アブソルも出た🫶🫶🫶🫶🫶
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NO IMAGE リュウ 超好き

NO IMAGE リュウ ポケポケにガチャ運とられてる
NO IMAGE リュウ どビビリ

トレーナーカードで星三ってこのパックからか?

両脇のお姉様たちとアメモースが気になって仕方ないよなんにもわからないよ
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